森岡 督行氏
「東京ガイド」体験レポート
〜瀬賀さま編〜
― 今回のお客様について ―
移住地 |
東京 |
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年齢 |
30代前半 |
職種 |
企画職 |
体験理由 |
「一冊一室」の本屋を営む森岡さんのまさに"本"業を通して得た視点で、東京を観光することで、日常の中で見過ごしがちな街の魅力を新たに発見できるのではないかと思い参加させて頂きました。 |
開発が進む東京では、新しいビルとビルの間に、重厚な趣の近代建築や愛らしい喫茶店などが残っています。
それらをひとつひとつ観察しながら散策するのは面白く、その中でガイドブックとして手に取ったのが森岡さんの著書「東京旧市街地を歩く」でした。
著書では、つい見過ごしてしまう風景の中にある、今まで気づかなかった魅力ある建物や構造物が紹介されており、長年、東京を生活圏にしているけれども、
“知ってはいるけれど、行ったことのない場所”がたくさんあることに気づかされました。
新たな視点で観察することで、今まで気づかなかったスポットを発見できるのではないかと思い、森岡さんと巡る東京ガイドをとても楽しみにしていました。
1.スタートは市ヶ谷駅!のんびりとした時間が流れる憩いの場へ
ルートは当日のお楽しみということで、どこに行くかは知らされないまま、市ヶ谷駅に集合しました。
この後どこに行くのかなと想像を巡らせていると、「まずは金魚釣りに行きましょう」とのご提案が!
そうです、あのJR市ヶ谷駅のホームから見える都心の釣り堀です
市ヶ谷フィッシュセンターには、鯉だけでなく金魚釣りができるミニフィッシングスペースがあります。
森岡さんより金魚釣りのレクチャーを受けます。
森岡さん式金魚釣りの極意は2点。
一. スナップを効かせる
二. エサに頼らない
スナップをきかせて、水面を滑らすように釣竿を動かしている森岡さん。
開始から数分後…早速、金魚が釣れました!
そんな簡単に釣れるわけはないと思いながらも、教えてもらった極意を守って、釣り糸を垂れると、つっ、釣れた!本当に釣れました!
その後も「感覚を取り戻してきた」と森岡さん。
あまりにもよく釣れるため、途中から数を数えるのをやめました。
学生時代、中央線で通学をしていた私は、電車から見えるこの釣り堀を、なんて優雅な風景なのだろうと思って眺めていました
いつかは行ってみたいと憧れをもったまま実際に足を運んだことはなかったため、制限時間いっぱいまで夢中で釣りを楽しんでしまいました。
そして30分後…結果発表!!
23匹釣れました!短い時間でも十分に楽しむことができました。
初めてにしてはなかなか良い成績なのではないでしょうか?
何より都会のど真ん中で、この時間から釣りができるなんて贅沢な時間でした!
02. 神宮外苑のシンボル、石造りの建物内へ
金魚釣りを終えて、次の場所へ移動!
神宮外苑のシンボル的な存在といえる石造りの建物『聖徳記念絵画館』へ。
銀杏並木越しに見える風格のある建物内には、明治天皇のご生誕から崩御までの出来事を、年代順に日本画40枚、洋画40枚で展示しています。
タクシーの運転手さんも「絵画館??」というくらい、外苑の銀杏並木の奥に見える建物の存在を知っている人はいても、中に入ったことがある人は少ないのではないでしょうか。
絵画館到着!
森岡さんに建物の魅力を聞いてみると「岡山産の花崗石を使っているのがポイントです!」と即答でした。視点がマニアックです!
余談ですが、移動中も森岡さんのお話が面白すぎて、ついつい曲がるところを通り過ぎてしまいました
展示エリアは撮影禁止。
シンメトリーな建物には、中央の通路を挟んで日本画と洋画が展示されており、
明治天皇の生涯が描かれていました。
教科書で聞いたことのある事件や人物などが登場し、史実に沿って楽しむことができます。
また、絵画を集めて展示する美術館とは異なり、絵はすべて国や地方、民間企業などから奉納されたもので、奉納者とタイトルには関係性がみてとれます。
奉納者と絵を紐づけて鑑賞すると、奉納者の意図が読み取れ興味深かったです。
館内は、絵画だけでなく、建物のディテールも見どころたっぷりです。
中央には大理石張りの床と開放的な大広間があり、東西の画質にはガラス天井による採光をとりいれられ、当時最新式の技術と意匠が用いられている。
広間には、埃を巻き上げそうな旧式の掃除機なども展示されていました。
03. 小腹がすいてきたので、渋谷の一等地にある喫茶店へ。
美術鑑賞後は、小腹が空いたのでカフェ(喫茶店!?)へ!
渋谷の一等地にありながら、ほぼ並ばずに入れて、かついちごサンドが美味しいのでよく使っているそうです。
案内されたのは、渋谷交差点に面した『渋谷西村フルーツパーラー』
その他にも私語厳禁の喫茶店やおすすめのカレー屋さんを教えてもらったので、別の機会に行ってみたいと思います。
彩り豊かなディスプレイに目が奪われます。
注文したのは、もちろんいちごサンド!
糖分を補給しながら、森岡さんから、書店の話や現在進めているプロジェクト、探検隊の話などなど、多岐にわたる話をしてくださいました。
森岡さんの着眼点と知識量には発見が多く、アイデアや妄想が膨らんだティータイムでした!
まだまだ話し足りなかったのですが、東京ガイドはこれにて終了。
終了後は、直筆の納品書をいただきました。良い記念になりますね!
04.東京ガイドを終えて
今回訪れた三箇所は、どの場所も“知ってはいるけれど、行ったことのない場所”でした。
いつか行こうと思っていた場所を、森岡さんの案内とともに巡ることができ、東京にはまだまだ未開の地がたくさんあると感じました!
他にも別のルートとして「近代建築ツアー」や「〇〇巡りツアー(ブラックすぎて書けない!笑)」などが候補としてあがっていたそうです。
是非また、森岡さんのオリジナルな着眼点によって選択されたルートを巡ってみたいと思います。
百聞は一見にしかず!皆さんも、知っているけれど行ったことない東京を森岡さんとともに巡ってみてはいかがでしょうか?